背中にできる謎の臭いできものをご存知ですか?

まだできたこともないし、聞いたこともないから知らなくていいと思ったら大間違いです。

意外とできやすいものなのです。

知っておいて損はありません。

実際にできたときに、驚かないようにあらかじめ知っておきましょう。

背中に臭いできもの!?

「背中のできもの」は粉瘤(ふんりゅう、別名アテローム)、脂肪腫、背中ニキビ、毛母種などいろいろありまがすが、明らかに「背中にできる臭いできもの」はまず粉瘤だと思って正解でしょう。

では粉瘤とは一体何でしょう?

粉瘤とは、皮膚の内側に嚢胞(のうほう)という袋ができ、その袋に皮脂や古い角質などの老廃物が溜まったものです。

これは皮膚の内側にできるものです。

皮膚の表面からちらっと見たらどう見えるかというと、ちょっとしたニキビ、脂肪の塊、しこり、できもののように見えます。

もっとよく見ると、腫れの真ん中の方に小さな穴が開いていることがあります。

この小さな穴は皮膚開口部と呼ばれるもので、粉瘤の内側と繋がっています。

大きさは数ミリから、10センチ以上になる場合もあります。

そして、この粉瘤に圧力をかけると、嚢胞に詰まっている皮脂や古い角質といった老廃物が混じってドロドロした黄色い内容物が出てきます。

この黄色いどろどろした内容物が強烈な臭いを放つのです。

こんなものが背中にできて、強烈な匂いを放っていたら泣きたくなってしまいますね!

強烈な臭いを放つだけでなく、炎症を起こす場合もあります。

原因

では、なぜこんな臭くて気持ちが悪く、炎症も起こすような粉瘤ができるのかをご説明しましょう。

先程、粉瘤の原因は「皮膚の内側に嚢胞という袋ができる」と書きました。

もう少し深く突っ込んで、なぜ皮膚の内側に嚢胞ができるのかという原因の原因ですが、一部の粉瘤についてはわかっていますが、大半の粉瘤の原因は未だに不明のままです。

ここでは原因が特定されていると考えられる原因を3点挙げます。

1.ヒトパピローマウィルスの感染

ヒトパピローマウィルスはイボなどを発生させるウィルスですが、このウィルスが傷口に入り粉瘤の原因になる場合があると考えられています。

2.外傷による表皮のめり込み

表皮が傷の中にめり込んでしまい、それが内側に成長し、嚢胞となり粉瘤の原因となってしまうと考えられています。

3.何度も繰り返しできる場合

これはおそらく体質や遺伝が関係していると考えられています。

対策法

では対策法をご説明します。

粉瘤は放っておいても治りません。

飲み薬や付け薬でも治りません。

素人考えで粉瘤を潰して、ドロドロの臭い内容物を絞り出したりするのはもっての外です!

そんなことをすれば、感染を引き起こし厄介なことになる可能性が出てきます。

正しい対策法は皮膚科や形成外科で手術をし、嚢胞をきちんと取り除くことです。

嚢胞がある限りは何度でも古い角質や皮脂が溜まってしまいますから、必ず嚢胞を取り除かなくてはなりません。

手術というと身構えてしまう方も多いかと思いますが、もともとがそれほど大きくない「できもの」ですので比較的かんたんな手術で済みます。

手術の種類としては二種類あり「切開法」「くり抜き法」です。

切開法とは、局部麻酔をし、切開し嚢胞をすべて取り去る方法です。

メリットは大きな粉瘤でも処置できることです。

デメリットは傷口がくり抜き法よりも大きくなることです。

くり抜き法とは、局部麻酔し切開したあとに粉瘤に小さな穴を開け、そこから内側にある嚢胞を抜き取る方法です。

メリットは切開法よりはるかに傷口が小さいこと、5分ほどで完了することです。

デメリットは大きな嚢胞の場合はくり抜き法では難しいことです。

さて、「背中の臭いできものの正体」はいかがでしたでしょうか?

粉瘤は皮膚病の中でも非常によくある病気ですので、誰にでもできる可能性があります。

ニキビみたいなものかな?と思って潰したりせずに、炎症が起きる前に皮膚科や形成外科に行ってみることおすすめします。