ワキガは脇の下の汗をかいたときの臭いと違い、一種独特のクササがありますよね。

今は、日本人全体が臭いに敏感になり過ぎている点もあると思います。

意外と白人には、ワキガが多いです。

ヨーロッパでこういう話を聞いたことがあります。

娘が帰宅すると、リビングルームに漂う臭いから「今日、わたしが帰宅する前にあの人が来ていたでしょう?」と、臭いからいい当てるそうです。

臭いが、その人の個性の一部になっているところがあります。

しかし、アジア人である日本人は、そういうことはなく、逆に臭いをクササと感じ敏感になっています。

口臭などもありますよね。

今回は、女性のワキガである人を対象にいろいろと改善策や手術のことなどを紹介させて頂きます。

わきが治療は保険適用される?

ワキガの手術を初めとする医師の治療法で、保険適用となる場合と保険適用にならず自由診療となり、値段が高くついてしまう差は何にあるのかを説明いたします。

まず、具体的な例えを出した方がわかり易いと思います。

「超音波+ローラークランプ法で切らない手術」という最新の手術と保険適用の「剪除法、皮弁法で切る手術」を例えにしてみます。

保険適用でない自由診療の場合は、「超音波+ローラークランプ法」を受けることができます。

これは、原因となっている患部を切らずに治療できます。

まず、傷口がほとんど分からない様にきれいに仕上がっています。

色素沈着などなく、非常に皮膚の状態がよいです。

「ローラークランプ」では、皮膚の真皮の血管を傷つける事が少ないため、傷の回復が早いです。

皮膚への酸素と栄養の補給が十分に行き届いています。

自由診療の、「ローラークランプ法」の最大の特徴は…

・傷跡が残らないことです

・ターンオーバーの必要がありません

・手術時間が短く、痛みがありません

・永久脱毛の効果まであります

と、いいことづくめの最新の治療法です。

これだけの治療法を受けられるのですから、自由診療でお値段が高くても十分にそれだけの価値はあると納得できると思います。

この最新治療法と保険適用の治療法をみていきましょう。

保険適用では次の通りです。

「剪除法、皮弁法で切る手術とあります。」

傷跡は5センチから7センチとなります。

大きく残る傷跡は、気分のよいものではありません。

この手術を受けた患者さんは、まだクササが残っているといっています。

これは、傷の周辺にあるアポクリン汗腺の取り残しがあることが原因です。

このことは、この部分にはまだ沢山の毛根が残っていることを示唆しています。

広範囲の切除した部分を引っ張って縫合することで血管や神経を圧迫し、むくんだり、しびれたり、ひきつりなどの症状が起こります。

腕の上下運動に支障をきたすことさえあります。

なにより忘れてはならないのは大きな傷跡が残ることです。

保険の適用外の自由診療は高額ではありますが、その質の高さや術後の事を考えるとうまくできているのです。

保険適用の場合のデメリットをまとめてみますとつぎのようになります。

・価格は非常に安いけれど、問題が多いです

・大きな傷跡が残り、再発の可能性が残ります

・治療中の痛みがひどいです

・術後の日常生活がつらく、すぐに元の生活へ復帰できません

このような違いが具体的にありますので、手術を受ける時は、保険適用で安い!と飛びつかず家族や医師とよく相談してからにして下さい。

手術の種類

①皮弁法・反転剪除法(せんじょほう)

これは嬉しいことに保険が適用になる手術です。

事前の検査費用及び手術費用を入れて約50000円程度で済みます。

脇の下の部分を約3センチから5センチほどメスで切ります。

そして、皮膚をひっくり返す状態にして、患部を治療して行きます。

医師が直接、患部をみながらワキガの原因であるアポクリン汗腺を除去していくのです。

直接、見ながら手術を行いますので、正確な手術ができ高い効果が期待できます。

もちろん、安全面でも非常に高いです。

さらに保険が適用できるので一部負担金で手術を受けることができ、リーズナブルだといえると思います。

しかし、そういうメリットだけではなく、当然、医学の世界ですから人体を扱うのでデメリットな面が出て来ます。

傷痕が残ってしまいます。

脇の下でほんの数センチですからそう気にする必要はないと思いますが、神経質な人は覚えておいた方がよいでしょう。

また、手術後に1週間程度の圧迫固定が必要となります。

そう大きな手術ではありませんので心配しないでください。

この方法で手術を受ける際には、事前に1週間ほどの休みを取れるようにしておく必要があります。

お仕事がある方は、注意してくださいね。

手術は、どの分野においてもそうですが、医師の腕前が手術後の結果に大きく影響して来ます。

アポクリン汗腺の取り残しがあったりすることもあるでしょう。

そのことが原因で手術後のトラブルになることもあります。

十分な臨床経験のある病院を選んだ方が安心できますね。

事前に手術を受ける病院の症例数などを調べておくとよいでしょう。

②切除法

これも嬉しいことに保険適用になる手術です。

ずっと昔から行われている方法です。

今ではあまりこの手術を行っているところはないと思います。

15センチという大きな切開が必要になる手術です。

ですからリスクが大きくなります。

手術後に大きな傷痕が当然残ります。

縫合したところは、突っ張った感覚が残ることが多いです。

それは、15センチも大きく切るからです。

この手術法は、個人的にお勧めはしません。

脇の下の肉を大きく切り取ることで、全ての汗腺を取り除いてしまうことができます。

取り残しがないというところが、唯一のメリットかもしれません。

手術後は2週間から3週間の入院が必要となります。

残念なことに取り残しがないと思っていたのに、取り残しが起きるケースがあります。

患者さんの負担が大きい割に効果の低い方法だと思います。

③五味式直視下剥離法(五味クリニック)

この手術の方法は、クリニックの医院長である「五味常明氏」の発案で生まれたもので、効果が高いといわれています。

脇の下の部分の皮膚のシワに沿って2センチ程度切開します。

ワキガ手術としては、比較的傷跡が小さくて済むのがこの手術の一番の特徴です。

汗腺のある部分を丁寧に剥がして、すべてのワキガの原因のアポクリン汗腺とエクリン汗腺や皮脂腺の一部を取り除いていきます。

医師が直接みながら行う手術ですので、正確で確実に、それらを取り除くことができます。

しかし手術時間が長くなることが唯一のデメリットとなります。

手術後は4日間ほどの圧迫固定が必要となります。

2週間後に抜糸をします。

傷口が目立たなくなるまでには半年ぐらいを必要とします。

それでも、傷口が目立たなくなるというのはうれしいですよね。

残念ながらこの手術には保険は適用されません。

自由診療で30万程度の費用がかかります。

④皮下組織掻爬(そうは)法

脇の下の部分に2センチから3センチほど切開します。

わたしたちが普段使う耳かきのような「キューレット」という医療器具を使用します。

それでアポクリン腺を掻き出すのです。

医師が直接見ながら行う手術と比較すると、取り残しが多いことがあります。

それがこの方法のデメリットです。

ワキガの原因のアポクリン腺の中で、皮膚の深い部分の「腺体」は除去できます。

しかし、皮膚の表面に多い「腺根」と呼ばれる根の部分が残ることがあります。

そのため再発のリスクが高まります。

手術後の皮膚の治りが悪く、リスクが高いワキガ手術の方法だと思います。

残念ながら保険適用にはならず、自由診療で約30万円ほど費用がかかります。

⑤イナバ式皮下組織削除法(稲葉クリニック)

イナバ式皮下組織削除法(稲葉クリニック)は、皮下組織掻爬法を改善したワキガ手術のことです。

先ほどご紹介した「キューレット」ではなく、刃物の上にローラーがセットされた医療器具を使います。

それで皮下組織の部分を均等に削るのです。

特徴的なのは、切開する部分が1センチと非常に小さくなっていることです。

ワキガの原因のアポクリン汗腺の腺根までの部分を、きれいに取り除くことが可能なことです。

手術時間は40分程度になります。

この手術でも全てのアポクリン汗腺の腺根を取り除くことは100%ではありません。

いかにアクアポリン汗腺をすべて除去することが難しいかがわかります。

ですから再発の心配は残ることになります。

これも残念ながら保険の適用外です。

自由診療なため約20万円から30万円ほどの費用が必要となります。

⑥皮下組織吸引法

皮下組織吸引法の特徴は、大変小さな切開で行うことができる点です。

脇の下の部分に、数ミリの切り込みを入れます。

そして「カニューレ」という細い管を差し込みます。

「カニューレ」を接続した医療器具からの吸引で、先からワキガの原因となるアポクリン汗腺と脂肪を除去していくのです。

この方法のメリットは小さな切開で済むことです。

手術後の傷痕がほとんど目立つことがないのです。

嬉しいことですね。

切開が非常に小さいことで、縫合のつっぱりも気になりません。

問題点は、この方法では、医師が直接見て行うことができません。

ですから取り残しや残った腺根による再発のリスクが出て来ることがあります。

残念ながら保険の適用外です。

自由診療で約15万円ほどの費用が必要となります。

⑦超音波治療法・ベイザーシェービング

超音波治療法・ベイザーシェービングは、超音波の力によって汗腺を破壊し、さらに吸引する治療法をいいます。

超音波を脇の下の汗腺の細胞に当てることで振動して破壊するのです。

ベイザーシェービングは、超音波のひとつである「ベイザー波」を利用する方法をいうのです。

数ミリの切開から脇の下の皮膚に「カニューレ」を差し込みます。

そして先端から超音波を当てて破壊した汗腺を吸引するのです。

非常に小さい傷痕で済みます。

また、破壊してから吸引することを同時に行ことで汗腺の除去率を高めます。

これが一番のメリットとなります。

手術後の固定は48時間と短いことが、もうひとつの特徴です。

残念ながら保険の適用外で、自由診療で約40万円ほど費用がかかります。

⑧ビューホット

ビューホットはワキガ手術の中でも最新の治療法です。

使用されるのは「ビューホット」という高周波を照射できる針なのです。

先端から照射される高周波が汗腺を破壊します。

汗腺の深度によって医療器具の出力を変えることができます。

ですから皮膚の受ける影響を最小限におさえることができます。

高周波というのは、照射されたところが熱を持ちます。

だから、火傷を防ぐために冷却した状態で行います。

針で直接差し込んで行います。

そのことによって傷痕が残らないのです。

約95%の高い完治率があると言われている優れた治療法です。

手術後、約1日休むことで普段の生活へ戻ることができます。

これは保険の適用外です。

自由診療で約30万円ほどの費用がかかります。

自宅でも治せる?

①脇の汗をこまめに拭く

ワキガの強烈な臭いが出る原因は、汗そのものというより、そのままにしておいた汗が常在菌に分解されてしまうからなのです。

汗が出てすぐならクササはまだありません。

強い臭いが出始める以前に、こまめに脇の汗がでる部分を、清潔によく拭き取ることが一番のワキガ対策になります。

ワキガの汗の特徴は、ベトつきがあることです。

しっかり乾いたタオルではなかなか拭き取れません。

ゴシゴシこすってしまうと、接触性皮膚炎や肌の炎症が起きる原因となります。

ですから、固く絞った濡れタオルやウエットシートなどを使うことです。

よく拭き取ることができるでしょう。拭いた後はよく乾かすことが大切です。

濡れたままでは、再び菌が繁殖しやすい状態になってしまいます。

②臭いにくい食事を取る

アポクリン腺を刺激する食べ物を摂取し過ぎると、ワキガの臭いが強くなってしまう可能性が大きくなります。

注意したい食べ物は、動物性の脂質の多いものです。

例えば、肉やから揚げなどの脂っこいもの、バターやチーズなどの乳製品を初め卵・ジャンクフードなどです。

タイ料理などに多く使われる香辛料も原因となります。

これらを食べてはいけないと禁止をするわけではありません。

適量を摂取し、ほどほどにするように注意しましょうね。

逆にワキガの臭いを抑えられるかもしれない食べ物があります。

植物性の脂質であるオリーブオイルは効果が大きいといわれています。

また、ごま油などですね。

アルカリ性の食品はよいといわれています。

例えば、梅干し、ひじき、わかめ、きのこ、などです。

そのほか体臭に効果があると考えられるものは、緑茶、ほうじ茶、酢、ショウガなどです。

ワキガそのものを改善する食べ物はありません。

しかし、体臭に効果のある食べ物を積極的に摂取することで、少しでもクササを和らげるように努力しましょう。

③わき毛を綺麗にする

脇の毛がある状態はムレやすい状態になります。

そして雑菌が増殖しやすい状態にあるといってもいいでしょう。

脇の毛についたアポクリン汗腺からのベタつく汗は、洗っても拭いても落としにくいものです。

このことから分かるように、脇の毛を処理することは大切なことなのです。

しかし、脇の毛の処理法によってはクササを悪化させてしまうこともありますので注意してください。

④お風呂でしっかり清潔にする

〇重曹風呂

まず、お湯をアルカリ性にすることです。

そのことで毛穴や汗腺の汚れを隅々から落とします。

皮脂などを落としすぎないように注意しましょう。

また雑菌の好むアルカリ性になりすぎないようにすることが重要です。

週1回程度が適切でしょう。

〈どのようにするのか?〉

お湯に大さじ3杯程度の重曹を入れ、よくかき混ぜます。

そして、それらがよく溶けた状態になってから入浴します。

〇酢風呂

酢が持つクエン酸効果でクササをおさえます。

肌の表面を弱酸性に保つことで雑菌の増殖を防止することができます。

酢の匂いが、特に気になるようならクエン酸風呂にされてもいいですよ。

〈どのようにするのか?〉

コップ1杯ほどの酢(約50ml)か、クエン酸大さじ1杯ほどをお湯に入れます。

そして、かき混ぜ入浴をします。

〇ミョウバン風呂

消臭効果が期待できるミョウバンには、殺菌及び抗菌作用のほか制汗作用があります。

肌が敏感な人は、肌がつっぱった感じがしたり、かゆみが出ることもあるので気を付けて下さい。

〈どのようにするのか?〉

小さじ1杯ほどの焼きミョウバンを100mlほどの水に溶かします。

半分の量をまず、お湯に入れてかき混ぜ入浴することです。

⑤制汗剤で臭いと汗をおさえる

制汗剤とは、「消臭・殺菌・制汗」の3つの役割を持つものをいいます。

いずれもワキガ対策には欠かせないことです。

たくさんの制汗剤が市販であります。

自分のワキガには、一体どういったものを選ぶといいのでしょうか?

次に具体的なデオドラントのタイプとその特徴を見ていきましょう。

〇スプレータイプのもの

〈メリット〉

清涼感があります。

非常にさわやかです。

直接、脇の下に触らないので衛生的ともいえます。

〈デメリット〉

軽い汗クササに最適なものが多く、ワキガには効果が乏しいかもしれません。

パウダー配合のものは毛穴に詰まりやすく、悪化させることがあります。

流れ落ちやすいので、効果は短時間しか期待できません。

〈代表的な商品〉

・Banデオドラントパウダースプレー

〇クリームタイプのもの

〈メリット〉

指でしっかりと、脇の下のクササの原因となっているところに塗り込むことができます。

ワキガに専用に作られたものが多く、ワキガ対策成分が含まれていて効果的です。

〈デメリット〉

ワキガ専用のものはお値段が高くなります。

汗がたくさん出ている時は、脇の下の部分にクリームがつきづらく流れてしまいます。

〈代表的な商品〉

・クリアネオ

〇ローションタイプのもの

〈メリット〉

清涼感があり、さわやかです。

肌に優しくなじみやすいです。

〈デメリット〉

手に取ってバシャバシャと使うので外出したときに使用しづらいです。

使用後、手に臭いがつくので洗う必要があります。

〈代表的な商品〉

・オドレミン

ワキガの手術から自分でできる改善法、さらに手術の際に保険適用と自由診療の違いなどをみてきました。

ワキガのケアは、大変だという事はお分かりになったと思います。

市販のワキガケアの製品ではおさまりがつかず、クササでたまらないようでしたら医師にご相談された方がよいでしょう。

保険適用で傷跡が残っても脇の下の部分なんて誰にも見せるところではありません。

ご家族で積極的に相談し、まずは手術法を、そしてそれが保険適応内であるか自由診療なのかを判断されればよいと思います。

自分に合った治療法を、他人を気にすることなく選ぶことが大切だと思います。

余り、ワキガだからわたしはクサイと思い込み過ぎるのもよくありません。

正確に客観的に判断するようにしてくださいね。